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100年以上続いている日本の企業〜伝統と革新〜(6)時音の宿 湯主一條


宮城県に400年以上続く旅館があります。

「時音の宿 湯主一條」です。


一時は存続の危機にも直面しながらも、

東日本大震災、コロナ禍にも負けない人気の温泉旅館。


永続のヒントを探っていきたいと思います。




宮城県白石市 白石城



歴史と伝統を守り長く商売するのは「雇用の維持」が大切


「時音の宿 湯主一條」は大正〜昭和にかけて建てられました。

2016年には国の登録有形文化財に指定されています。




湯主一條が目指しているのは、


「歴史と伝統を守り、「ただいま」と戻ってきたくなる場所である続けること」


4回建ての旅館は

バスが入れない狭い場所にあり

エレベーターもない。



だからこそ、設備以外で勝負しようと

接客・料理・館内の清潔さに力を入れ



「古いもの」を守りながら、新しいものを取り入れて

お客様から愛される宿であり続けています。



この「湯主一條」の経営の根幹にあるのが

「雇用を維持して長く商売すること」


長く商売を続けるのは「人」が不可欠です。



20代目湯主一條氏は、コロナ禍における

営業自粛期間も雇用を維持することを決意しました。






まわりがやっていないことをやる


東日本大震災やコロナ禍などの営業自粛期間中は

世の中のムードに流されず



「休業するからこそ、手の届かなかったことに手をつけられる」

「ピンチをチャンスにしよう」


と考えたそうです。


・旅館の大掃除

・改修工事(東日本大震災の時)

・社員研修



しかしながら、

今までやっていなかった「社員研修」を導入する際には


「まわりの旅館はやっていないのに、なんでやるの?」

と反対意見も。



・この辺りの旅館がやっていないからこそやる

・今までやったことのないことをやる



結果的に、社員同士の交流が深まり、

「お客さまのことをより考えられるようになった」そうです。



社員の雇用を維持や社員が休めるように

宿泊費の値上げや全館休館日を設けたことは


社員自身が

「自分はここに居ていいんだ」と実感するいいきっかけに。



社員が幸せになることで、

社員がよりお客さまのことを考えられるようになっていきます。



コロナ禍では、

「お客さまに旅館を安心して利用いただけるよう」に

整えていったところ



宮城県近隣のお客さまが増えていき


「近場によい旅館があるんだ」と

認識されるようになっているそうです。






地域全体のことを考え、未来を見据える姿勢


長く続く企業は「現在」ももちろん大事ですが

次世代のために、未来を見据えて行動をしています。



「時音の宿 湯主一條」を存続させるだけでなく、



・湯主一條がある地域全体のことを考えること

・地域全体を盛り上げること



そして、今後の「湯主一條」には



建物など古いものを磨き、新しいものを取り入れて

地域全体を巻き込むコミュニティーを作りたい


といった展望があるそうです。



先祖から受け継いだ宿命を「よりよい形で」次世代に残すこと


「湯主一條」がこういった想いを持って経営しているからこそ、

永続する企業であることがわかります。



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