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100年以上続いている日本の企業〜伝統と革新〜(4)一般財団法人池坊華道会


「池坊」という名前を一度は耳にしたことはあるでしょう。


今回は、587年に創業した

「一般財団法人池坊華道会」を取り上げていきます。



現在、いけばなは海外にも広がり

海外支部は100支部を数えるそうです。






華道家元池坊とは


いけばなを、茶道や香道などのように「道」としてとらえる場合、「華道」と呼びます。いけばなが成立した室町時代に池坊専慶が花をいけ、池坊専応がいけばな(華道)の理念を確立したように、池坊は「いけばなの根源」です。 現在、いけばなには多くの流派がありますが、根源である池坊は、その名称に「流」「派」をつけず、「華道家元池坊」と称しています。

(池坊HPより引用:https://www.ikenobo.jp/ikebanaikenobo/



聖徳太子が紫雲山頂法寺を創建した587年

池坊の創業年とされています。


45世家元の池坊専永さんと

次期家元の池坊専好さんのお話を元に


長く受け継いでいく方法を探っていこうと思います。


参照記事はこちら







いけばなの家元制度に大切なこと


家元とは、


「技芸の道で、伝統や流派を受けつぎ統括する家筋、代表者」を意味します。



いけばなの家元制度において大切なことは


「これまで継承されてきたことを、

誰かが引き継いでいくために伝えていくこと」です。



そして、「学び、教える、次の世代に伝える」という


文化生活というべき在り方を

知ってもらう必要がある。




いけばなやお茶は、生活になくても生きていけるもの。


しかし、人間が生きている中で

悩みや苦しみを感じた時に



いけばなを通しての

「心の文化」が必要になってくる。


と池坊専永氏。


継承されてきたコト・モノを

引き継いでいく覚悟が重要だと感じられます。



受け継ぐためには長期で物事を見る姿勢が必要


家元を承継するという意識を持つことで

「長期で物事を見る、考える価値観を培った」


と池坊専好氏。



これまで先祖から承継してきたものを

これからの子孫にも承継していく。



そのため

「自らの代だけでなく、将来、未来のことを考えながら行動している」


といった池坊専好氏の姿勢が伺えます。





生活や時代の変化に合わせた伝え方


人々の生活の変化、時代の変化により


家の中に飾るものであったいけばなが、

大型施設、ステージなど家の外に広がっています。



絵画やプロジェクションマッピングなど

さまざまな分野とのコラボレーションによる


可能性の広がり。



時代に変化に合わせて

「いけばな」の形が変わっています。



コロナ禍では


多くの活動を中止・延期しながらも


「今できる活動」として

SNSやYouTubeなどを活用しながら発信を行ったそうです。



長い歴史のある池坊は


伝統的ないけばなの型も大切にしながら

その時代にあったものに形を変えています。



良いものは形を変えながらも

残り続けていくことがわかります。



多様性をいかすことはいけばなにも通じるものがある


「多様性をお互い認め合うことは

人間だけではなく、いけばなにも通じるものがある。



美しい花だけでなく

枯れ葉にも命の輝きを見いだし

生かすのがいけばな


と池坊専好氏。



その時代の考え方を

いけばなにも当てはめています。




まとめ


家元制度継承においてあるのは


・未来へ伝えていくことへの責任と覚悟


・短期的な考えでなく、長期的に考えること


・祖先から継承してきた型を大事にしながら、

時代に合わせて新しい型に変えていくこと



このように

「伝統を守ること」と「革新」がセットになっている

からこそ


池坊が長く受け継がれてきたことがわかりました。



↓↓↓↓

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